2月4日芥川賞『苦役列車』を読み終わりました。

 著者の西村賢太さんの私小説です。どうにもならない若い青年の苦悩をうまく書きあげています。何よりも著者は中卒でどうしようもない生活を送っていたと思われますが、社会階層をひっくりかえす、リベンジの方法を示した事は現代に生きる若者にとって力を与えるものになると思います。
 西村さんにはどんどん良い小説を書いてもらいたいと思います。社会で底辺にしか生きられない若者への痛烈なメッセージになると思います。社会階層をひっくり返す方法は様々ですが、ひとつの道しるべをつけた意味では尊敬に値すると思います。最近の作家としては貴重なひとりになるような気がします。

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