アメリカの医療制度と日本の医療制度

1004681_01[1].jpg

昨日、マイケル・ムーア監督の作品「Shikoシッコ」を見てきました。アメリカの保険制度を痛烈に批判した映画です。アメリカは日本のような国民皆保険ではなく民間保険のために保険加入は任意です。アメリカ人の約5000万人が未加入のためひとたび病気や怪我をすれば大変な出費になります。ちなみにアメリカの個人自己破産の第一位は医療費です。
私はウエストバージニアの田舎の、自費診療のみの歯科医院を見学させてもらったことがあります。自費のみというと日本では高級な歯科医院を想像しますが、アメリカでは保険未加入の低所得層が行く診療室ということになります。処置はお金のかからない抜歯と入れ歯のみとなります。一度に20本抜いて、即日入れ歯を入れて修了のケースがほとんどです。
日本の国民皆保険は、批判はありますが良くできた制度です。民間保険が導入されればアメリカ型に近づいてきます。命に値段がつくことになります。私は自由主義者ですが、少なくとも医療と教育は社会主義〔社会民主主義〕のほうがいいと思います。すべてを自由競争にすれば階級社会は免れず、さらに階層は固定されてしまうと思われるからです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする