5月6日、団鬼六さんのご冥福をお祈りいたします。

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 団鬼六氏と言えばポルノを思い出す方も多いと思います。しかし自伝や伝記である『真剣師小池重明』を読むと自壊していく美学や滅びの美しさを読むことができます。一般人が気がつかない面白さを滑稽に描いていきます。
 最強のアマ将棋士で伝説の真剣師小池重明、A級のプロ棋士と互角に戦い、しかし破天荒な生活からプロにはなれず、さまよい歩き、酒と女に溺れ、奈落の底で苦しみながら44歳の若さで死んでいきます。
 この本も含めてぜひポルノ以外の本を読んでみてください。人間の価値観や成功が、本当に最善なのか?幸せなのかを考えさせられます。団さんの生き方にも近いものがあって興味深く読むことができます。
 

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