江副浩正さんの『かもめが翔んだ日』を読みました。

 リクルートの創業者として知られる、天才江副さんの子供のころからの生い立ちとリクルート売却までの経緯を余すところなく正直に書いています。戦後の昭和史を読んでいるような感覚になります。
 この本は絶版になっています。古本で買いました。先々月江副さんにお会いした時に「この本は絶版でもう売っていないんです。」とお話しすると「今度持ってきますよ。」とおっしゃってくださいました。
 「インターネットで買いました。」と答えると「いくらでしたか?」と聞かれました。今は留学生のボランティアをなさっているようです。温かいまなざしと優しい口調は穏やかな人柄を感じさせます。
 この本の中で特に中学、高校時代いくつもの偶然が重なって江副さんは東京に出てきます。人の運命は、運とたぐいまれな努力によって培われていくのが良く分かります。是非お読みください。

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