7月2日発売の「はつらつ元気」8月号に私のコメントが掲載されました。

 以下雑誌に掲載された一部をご紹介いたします。 詳しくは「はつらつ元気」8月号を読んで頂ければと思います。
 むし歯や歯周病、これらは単独では存在せず、体の健康と常にリンクしています。歯科医師は、常に患者の全身の健康管理と患者さんの語る物語(ナラティブ)に十分注意をはらわなければならないと私は考えています。患者さんの何気ないお話の中にも、その方の生活を理解し、適切な医療を提供するのに必要な情報がたくさんあるからです。
 本当の歯科医療は、赤ちゃんから高齢者まで、ライフサイクルとともに変化する患者の状態と向き合い、ともに育っていく医療です。というのも、実は虫歯、歯周病の予防処置は、患者と一生涯の付き合いになることが多く、いわば慢性疾患のコントロールに近いと私は考えています。これは治療が終われば治癒となり終了になる外科的な医療とは大きく異なるところだと思います。
 このように、歯科医師は長期にわたって患者と向き合うことが必要です。そして心理面も含めた全身的でトータルな健康を、口腔の健康管理に力点を置きながら、管理することができる可能性があるということになります。
 
 歯周病は、早期に発見して治療を受けることが重要です。しかし、治療を受けて症状が改善すればそれで終了ではありません。その後のメインテナンスが最も重要で、それが予防のスタート地点ともといえるのです。長期的な視点で、患者のお口の健康を守り、全身の健康についても相談できる、長く付き合える歯科医院を持ちましょう。

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