5月16日東京にて中国の技工所の社長さんのお話を聞いてきました。

 定遠技工所の社長の陳さんは1995年に台湾から中国に社員1人と自分だけで渡り、技工所を開設します。そして今では何と従業員1400名という日本では考えられないような規模の技工所を作り上げました。まさにチャイニーズドリームを手にした成功者です。
 TBSで歯科医院が技工物を中国技工所に発注し、金属の中に有害物質が含まれていたとの報道がありましたが、これは未認可の技工所が引き起こしたことであるとお話ししていました。未認可の技工所の方が8割だそうでこちらの方に問題がありそうです。
 金属、材料を大量に買い込み、人件費も安いため良いものを安く提供することができます。日本に入ってくる器材、材料は国際価格の2倍程度でこれでは競争になりません。この会社はヨーロッパ、アメリカにも技工物を輸出しています。品質も悪くはありません。
 今後は歯型を取ることもなく、写真を撮り、スキャニングしそれを海外にパソコンで送り技工物が送られてくる時代が数ヶ月後にやってきます。この点日本の技工士はグローバル化の中で激しい競争にさらされます。ここでもインターネットは歯科業界を変えていく力になっています。

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