3月21日~25日まで米国ウェストバージニア州ハンティントンに行ってきました。

 3月21日~25日まで米国ウェストバージニア州ハンティントンに行ってきました。日本からシカゴに行って国内線に乗りかえ、チャールストンに行き車で1時間ほどかかります。ここで教員をリタイアしたスペンサーさん夫婦のお宅に泊めてもらいました。典型的な中流階級です。
 夏にはハミングバードが訪れ、秋の裏山には鹿がやってきます。ここでは裏山までついて500万円ほどで中クラスの家を買うことができます。高級スーパーマーケットでも商品の価格は日本の3分の2程度で年金で十分生活することができます。ここには10年ほど前から5回ほどお世話になっています。
 当日のニュースはオバマ大統領のすすめる国民皆保険制度の投票日で、米下院本会議は医療保険改革法案を219対212の僅差で可決しました。日本の報道がどうなっているのかわかりませんが私の滞在期間中テレビはこの話題一色でした。保険未加入の国民3000万人を助けるために増税が待っています。
 スペンサー家のご主人レッジさんはこの法案には大反対でした。これは社会主義者のやることでこの制度は共産主義の制度だと怒っていました。ニュースで聞いたところによると、多分アメリカ人の半数以上はこう考えているようです。現に35州で国民の半数以上が反対しています。今後訴訟に発展しそうです。
 今後はこの国民皆保険が様々な問題を起こすと考えられ、オバマ大統領はこの法案を通したことにより、良くも悪くも歴史に名を残す大統領になると思います。アメリカの国民が選択することですが国民皆保険はアメリカの建学の精神には会わない法案なのかもしれません。
 アメリカの病院の前に人が倒れていたら治療してもらえるか尋ねたところ、保険(アメリカでは民間保険)があるかと聞かれ、無いというと、お金を持っていない限りは治療はしないということでした。この辺は患者、医療者ともに自己責任ということで非常にシビアです。
                                 

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