私は小学生の時から柔道をやっていました。高校、大学と柔道部に所属し、大学卒業後は武蔵小杉にある中原柔道管にお世話になりました。そこで指導員として40歳まで少年部、青年部を週1回担当させていただきました。35歳で柔道四段を取り、競技柔道はこの年で終りになりました。この辺が軽量級の限界だと感じました。
この道場はは私がお世話になった25歳から全く変わっていません。いつでも懐かしい畳と仲間が出迎えてくれます。時代とともに様々なものが変わっていきます。しかし必ずしも古いものがすべて悪いということではありません。古いもの、変わらないものには、変わらないからこその良さがあります。
ワインは時間とともに味も良くなり高値で取引されます。チーズも時間とともに熟成されうまみを出します。名もない職工が500年前に作った茶碗は、もはや現代科学をもってしても作り出せないものもあります。アメリカ、ヨーロッパでは家は古ければ古いほど高値で取引されます。ここは日本とは大きく違います。
私が指導員をしていたころの小学生は社会人になり社会で活躍しています。柔道整復師になった人も多く、忘年会でも数人と親交を深めることができました。館長の及川先生は中原整骨院で診療される傍ら、60歳を過ぎても道場に立ち続け、後進の指導に当たっています。頭が下がります。