読もうと思っていた本を古本屋で見つけたので読んでみました。当時のバブルの様子が思い出されました。極貧の生活から、夜間高校をへて岡山大学~検事となり、その後バブル絶頂期に弁護士になり、裏社会で生きていく人々の弁護をしていきます。その後事件に巻き込まれ…読んでみてください。
最高時には60億円以上の現金を作り、バブルとともに消えた著者に不思議と悲壮感はありません。裏社会に生きている人々の真実と虚栄、表社会とのつながりを経験と一次情報で伝えてくれます。最期は許永中を裏切らず、懲役3年の実刑判決を甘んじて受け入れた著者は男として生きています。
この本に書かれている3人に、私は実際に会ったことがあります。1人は悠々自適な生活をしています。1人は実業家に転身。1人はバブルの中でもがいています。しかし生き残っています。それぞれ人なつっこいところがあったり憎めないのが特徴です。とんでもない額のお金を作れる人間にはどこか魅力があります。
お金とは、紙でありお互いが同等のものと交換できるという理由だけで欲しがります。お金を目指して頑張って最後に残ったものを数えてみると人生だけが残った、と言ったところでしょうか?最期は実刑になりましたが、田舎で暮らすよりはいい人生だったように思います。一度会ってみたい魅力的な人です。