「路地裏の経済学」を書いた竹内宏先生とお話しさせていただきました。


 「路地裏の経済学」,この本は日本の戦後の昭和史を読んでいるようなほんでした。竹内先生は本当に東京の路地裏や国交の無い外国に出かけて行って経済学を論じています。この本を読んで、シンクタンクの研究員がフィールドワークをするということを初めて知って驚かされました。
 竹内先生の興味は経済学にとどまらず、幅広くご自分が疑問にもったことにチャレンジしていきます。70歳をとうに過ぎていますがかくしゃくとして頭脳明晰です。私が「どうしてマネーサプライが以前の2倍になったのにインフレにならないのですか?」と馬鹿な事を聞いてもまっすぐに目を見てわかりやすくお話ししてくださいます。
 経済学者はデータのみで分析して、テレビや講演で発言しているのだとばかり思っていましたが私の認識はかなりずれていました。この本は本物の経済学者が何を考えてどのように行動したかが書かれています。戦後の財界人との交流も余すところなく書かれています。