5月12日ジェレミー・シーブルック著『世界の貧困』読了しました。


 インドの先住民ウォーリ族の多くは読み書きが出来ない、しかし親から子へ口伝で伝えられた膨大な知識を持っている。薬草として使える草や食べられる植物、エビの取り方、燃料の調達から、必須うたんぱく、ビタミンの補給まで知っている。とても豊かだ。
 彼らの生活は完全に持続可能で環境にも優しい、こういう閉鎖空間は、お金は無くても貧困とは違うと著者は考えている。また彼らは平等である。先進国が植民地化して先住民族を追い出し、搾取することによって貧困は生まれていると私は思っている。
 私は20年前にインドを旅したときによくチャイを飲んだ、冷蔵庫が無いために毎朝搾りたてのミルクで作ったチャイを飲むことが出来た。カップは土で出来た素焼きのカップ、飲んだ後は地面にたたきつけると土へと帰っていく。素焼きのカップはしみて唇には心地よい。
 貧困を脱するには、持続可能な循環型の生活に出来るだけ近づけることだと私は思う。原発による電力は30パーセントである。日本人が30パーセント節電すれば環境破壊は起こらない。駅は暗くなったが、ヨーロッパの空港もこんなものだと思うのは私だけだろうか?