3月30日久島弘著『ぼくは都会のロビンソン―ある「ビンボー主義者」の生活術』を読み終わりました。


 私が大学生だった30年前、ちょうど久島さんと同じような生活をしていました。四畳半一間、風呂なし、トイレなしでした。近くに銭湯があり、コインランドリーもあり、大学に行けば熱いシャワーもあり、何ら不自由した記憶がありません。
 久島さんはたぶん生活費は月に6万円程度だと思います。アジアとヨーロッパをバックパッカーをしながら2年間旅した経験から、このような生活をしているものと思います。文化的な生活をするにはお金ではなく発想だと言う事が読み取れます。
 最近ワーキングプアやネットカフェ難民、非雇用社員など悲惨な状況がニュースや雑誌で取り上げられますが、文化的な生活とお金には相関関係はありません。久島さんのように6万円程度で文化的な生活が送れれば、怖いものはありません。
 会社に縛られることもなく、自由で、社会に対して不満を言う事もなく好きなことを勉強したり、久島さんのように本を書いたりインターネットを通じて自分の生活を紹介することもできます。ソーローの『森の生活』に通じる物を感じます。