3月1日歯科医師、気功師、小倉才子先生が遊びに来てくれました。著書『気功で元気』も読んでみてください。代替医療と聞くと拒否反応を示す医師、歯科医師は多くいます。まがい物の医師が行う怪しい治療と考えていて科学的な根拠がない。と言うのが一般的です。
代替医療について何か本を読んだことがありますか?と尋ねると、読んだことは無い、時間の無駄だという回答が返ってきます。医学が科学であるのなら、効くかもしれないし、効かないかもしれないという目で見なければいけません。それが科学です。
私は気功、オステオパシー、柔道整復師、鍼灸師の治療を受けたことがあります。それぞれに利点と欠点があります。まず本を読む、次に治療を受けてみる。可能なら見学することが大切だと思っています。
代替医療について象徴的なお話しを一つします。当時、脚気(かっけ)の原因がビタミンB1不足だという事がわかっていませんでした、当時、特に船員に多かったようです。また軍にとって脚気の予防は急務だったと思われます。
鈴木梅太郎(1874-1943農芸化学)は世界で初めてビタミン(B1)を発見した人物で、米のヌカからビタミンB1を発見します。そして米ぬかを食べさせるとかっけが治ると主張します。しかし対立する陸軍軍医、林太郎(森鴎外)は科学的根拠がないと一蹴します。
医師たちは「農学者が何を言うか、糠が効くのなら小便でも効くだろう」と鈴木を非難します。当時米ぬかは代替医療にすぎませんでした。このノーベル賞級の発表は残念ながら鈴木の死後正しいことが証明されます。
科学的な根拠に基づいた治療は流行りの言葉ですが、EBMは常に変化するという事を医療者は常に頭の片隅に置いておかなければいけません。統計学も充分勉強しないと統計すら作られてしまう現実が医療界にはあります。