あけましておめでとうございます。

皆様
 あけましておめでとうございます。私の方は全く年賀状を出さないのにたくさんの年賀状ありがとうございました。
 1月8日ミャンマーから帰ってきました。ミャンマーではホスピスを見学し、ヤンゴン歯科大学の学長のテンチュウ先生を訪問させていただき、医師NiNi先生と一緒にミャンマー南部のダーペイン村の小学校を訪問しました。この村のパ・ダゥッ・ミャイン僧院の院長,ア・ウェバサ師にもお会いし、中学校建設予定地を見せていただきました。今年中にここに中学校を作ろうと思います。
 小学校はできましたが中学校がないためにこの小学校に通う生徒は中学校に進学することはできません。幼稚園は1年早く入学し小学校は5年生までです。日本で言えば小学校4年生で卒業し、仕事を始めることになります。わずか10歳位で教育が終わることになります。何とか中学校を作り13歳位までは教育を受けさせてあげたいと考えています。皆様のご協力をお願いいたします。
 以下ミャンマー人医師NiNi先生の手記です。
 <<<ミャンマー(ビルマ)ダーペイン(Darpain)村,レグー(Hlego)にある僧院が経営する授業料無料の小学校 私は,ニー・ニー・ウィン(Ni Ni Win),これからお話しする小学校があるミャンマー(旧ビルマ)南部のダーペイン(Darpain)村出身です.この村では,私の祖父母を含めて多くの人が農業を営んでいて,政府が2つの小学校とひとつの中学校を設置しています.ミャンマーでは初等・中等教育は基本的には無償ですが,教師の給与と校舎の維持のために,保護者はわずかですが経済的な負担をしなければなりません.さらに,子供のために文房具やお弁当を用意しますが,これらの経済的な負担や準備ができないために,多くの子供が学校に通えません.
 この村のパ・ダゥッ・ミャイン(Pe-Dauk-Myaing)僧院の院長,ア・ウェバサ(U Awebatha)師はこのような状況を心配して,通学できない50名の子供たちのために,2005年に保護者の負担なし,つまり無料の小学校を開きました.私,ニー・ニー・ウィンは親戚を村に訪ねた時にこの小学校のことを知り,私なりの援助を始めましたが,2008年5月2日の台風ナギス(Nargis)により校舎は完全に倒壊しました.そこで,ミャンマーと日本両国の私の友人たちの援助をもとに新校舎を建て,今度は100名の受け入れができるようになりました.さらに,東京中央と船橋東の両ロータリークラブの援助もあり,1学年(5歳)から5学年(9歳)まで250名の子供が通えるようになりました。
僧院経営の授業料無料の小学校の教育目標は以下の通りです.
1. 政府の行っている初等・中等教育と同様に,貧富にかかわらず,読む,書く,計算するといった基本的な教育を行う.
2. 経済的な負担をかけず,通いやすい環境とする.
3. 将来,社会に進んで貢献できるような資質を与える.
4. ミャンマーの伝統的な仏教文化を理解する.
5. 仏教の教えを理解できる良き仏教徒となる.
6. 国家,伝統を守り,仏教に帰依する.
 さらに,差別なく人種や宗教を越えた子供を「すべての子供は本校で教育を受ける権利がある」という指針で受け入れます。
 私,ニー・ニー・ウィンは学校の電気施設を,船橋東ロータリークラブは井戸を寄贈しました.地元の人々が文房具や食料を寄付することもあります.現在,ア・ウェバサ師,地元の製薬会社と私の3者は本校に勤務する6名全員の教師の給与を支弁していますが,政府は,昨年は一部だけを支払いました.また,教師と父母の会で優秀な生徒を表彰する場合には,私がその費用を負担しています。
 その他,5年生まで子供を通学させるために保護者との面談を試みています.一家族には3から5名の子供がいますが,高学年になると,保護者(両親)が仕事をしている間の弟妹の世話をするために通学をやめてしまうからです.そこで,本校では弟妹(2から3歳)を同伴しての通学を認めています。
 また,多くの子供は政府の設置する中学校には通えないので,私は毎年10名に奨学金を支給して中学校に通わせ,これまでに計40名となりました.さらに,ア・ウェバサ師と私は僧院経営の授業料無料の中学校(定員50名)を作り,その卒業生が教師として活動することを検討しています。
 この村のすべての子供が無料で初等・中等教育を受けられるようにするのが私の夢です.篤志家の皆様から援助を受けて,近い将来に私の夢が実現することを願っています。
31 March 2014
   ニー・ニー・ウィン>>>

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